アンティークカードについて
  1880年(ヴィクトリア後期)〜1910年頃

 この頃、印刷技術が発達し、色刷りのグリーティングカードやポストカードが出回りました。
これらのカードは石版によって多色印刷され、細かく深いエンボス加工(凹凸にプレスした
もの)や繊細なレースペーパーで飾られたものなど美しく豪華なカードが作られ、大流行し
ました。 しかし、その後この様な手間のかかるカードは作られなくなり、現在アンティーク
カードはイギリスで人気のコレクターズアイテムになりました。


ヴィクトリア期のヴァレンタインカードについて

 多色石版印刷されたカードがヴィクトリア期に大流行しました。 それらはイギリス、アメリカで
デザインされ、技術の進んだドイツで印刷されました。その中でもヴァレンタインカードといわれる
いろいろな工夫と大変な手間をかけたカードが作られました。

 多色石版印刷されたスクラップス、クロモス(今で言うデコパージュのシール)を、気が遠くなる
ような大変細かいプレス型でエンボス加工とカットされたレースペーパーに貼り付けた、贅沢な
カード(1850〜1900年ごろ)です。 また、シルクに印刷したもの、スクラップをめくると、その下から
メッセージが印刷されているカードや、2枚のレースペーパーの間に紙をアコーデオンのように
折って貼り付け立体的にしたカードなど、大変な懲りようです。
 また、アメリカではポップアップブックのように開くと、幾重にもなるカードが立ち上がる3ディメン
ショナル(3−D)カード(1890〜1940年ごろ))などもデザインされました。

 カードは破れても濡れても燃えてもだめになってしまう儚いもの。 紙の宝石のようなこれらの
カードが100年以上も大切にされたのは、美しさと一緒に想い出も大切にされたからでしょう。

  

  

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